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石垣島で十五夜(ジュングヤ)を過ごす

2021年9月20日

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行事をとても大事にする沖縄。十五夜も少し本土と違います。イメージ的には本土ではピラミッドのお団子を置いて、ススキを置いて月を観る。という感じでしょうか。しかも最近はそのようなことをする人も珍しくなってきたとは思います。最近では月を観ずにスーパーで買ったお月見団子を食べる方が多くなってきていると思います。

沖縄の十五夜

家庭内行事も大切にする沖縄では本土と少し違うお月見です。沖縄では「ジューグヤウガミ」(十五夜拝み)ともいいます。中秋の名月である旧暦の8月15日が十五夜ジュングヤ、ジューグヤ)になります。

風鈴

9月15日が十五夜ではないよ~

毎年旧暦の8月15日がジュングヤではありますが、この時が完全なる満月ではないです。
月は完全な円の軌道で回っているわけではなく、新月から満月になる間が13・9日から15.6日と必ずしも一定ではありません。

中秋が満月となったのは2021年。その後3年間は満月が続きますが、また満月でなくなり、再び満月になるのは2030年とのことです。へぇ~ですね!

月の力が最強のこの日は感謝が伝わりやすいと言われています。さらに、この日はなんでも見通す力があると言われているので隠し事もばれやすいとか。こころ当たりのある方は気を付けてくださいね!

風鈴

月のパワーで善も悪もつつ抜けになります

名月が東の空から昇る頃、家の東側に台を置きススキをかざります。
そしてヒヌカン(かまどの火の神様)、仏壇などのお供え物をします。
まずはヒヌカンには手を合わせて「今日は8月の十五夜です。フチャギをお供えしましたのでお受け取りください」といって、家族を守ってくれることを感謝し、これからも健康であるよう唱えます


最後は「クワッウマガヌチャー サカイハンジョウ シミティー、ウタビミスーリー ウートゥートゥー」と祈ります。これは子孫繁栄を願う言葉です。
また、五穀豊穣の祝い事でもあり、月に感謝を込めて、8月踊りや獅子舞、棒術、狂言、綱引きなど盛大に行われる地域もあります。

十五夜のお供え物

地域によってお供え物も色々です。お酒や花米(炊く前のお米をそのまま供えます。何も手を施さないことから、穢れなき無垢な姿として供えるもの)やフチャギ、線香(12本3本)などが一般的ですが、天ぷらなどを供えたりする家庭もあります。

フチャギ(吹上餅)とは

フチャギ

本土では見ないお餅ですよね。

シンプルな餅に塩ゆでした小豆をつけたフチャギ。味もとってもシンプルです。初めて食べた時はあまりの味のなさに衝撃的でした。今では美味しく頂いています。

スーパーでは色んな味のフチャギもでまわっていて楽しめますよ。

石垣島で人気の「多宇もち屋」さん、地元民のみが知っていると思います。
多宇もち屋さんのフチャギがスーパーに並べば、早くに売り切れてしまいます。

やわらかくて最高です!スーパーで見つけたらラッキーという感じ。

「餅は餅屋」です!ただ、初めて食べる方やお子様にはもしかして味が薄くて驚かれるかもしれませんが、年々美味しく感じられてきます。そうなったらあなたも島人です!!

風鈴

多宇もち屋さんのあんもち」も「ごまもち」もすべて美味しいもちろんフチャギも!

フチャギには、言い伝えがありそれがとても怖かったです。
不倫した妻と男を手討ちにしてその返り血がフチャギの小豆だとか。怖いですね。聞くと食べるの躊躇しますが、食べます(笑)

他の本は逆にホッとできる(月明りのために助かった)お話もあり、沖縄の由来話も面白いなぁと思いました。

そんな言い伝えのコラムやお供え物や年中行事についてわかる本👇

十三夜のとぅばらーま

石垣では旧暦の8月13日にとぅばらーま大会が開催されています。
「とぅばらーま」とは、石垣島を代表する民謡のことで、無形文化遺産にも指定されています。月が最も美しく輝くといわれる十三夜。その下で流れる三線と歌声は情緒があってとても感動します。

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