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【石垣島】ヤエヤマボタル(ヤエヤマヒメボタル)の乱舞と鑑賞スポット

2022年5月11日

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石垣島には9~11種類のホタルが棲息していますが、季節によって見かける成虫の時期が異なります。
また発光しないホタルもいます。
主にみられる発光するホタルは、ヤエヤマボタル(ヤエヤマヒメボタル)、オオシママドボタル、キイロスジボタル、イリオモテボタルの4種類です。
今回は、ヤエヤマボタルの生態と観賞スポットに焦点をあててご紹介します。

ヤエヤマボタルの生態

ホタルは水生ホタルと陸生ホタルに分けられます。
幼虫の時に水路や田んぼ、ビオトープにすむヘイケボタル、ゲンジボタルが「水生ホタル」です。
これに対して、幼虫の時に腐葉土や朽木などの陸にすんでいるのが「陸生ホタル」です。

風鈴

大部分のホタルは陸で暮らす「陸生ホタル」です。
ヤエヤマボタルも陸生ホタルです。

ヤエヤマボタル

ヤエヤマボタルは日本一小さいホタルです。

体長:2~5ミリ
   雌のほうが小さい

形態:雄は全体的に黒いが、雌は頭は黒く体は白っぽい。
   雌には羽がない
   小さな貝類(カタツムリなど)を食べる

出現時期:4月下旬~5月下旬

発光:雄は飛翔しながら断続的に強い閃光を放つ。雌は地表で断続的に光る

日没後の約30分、雌の関心をひくために集団発光をして、幻想的な光景を作り出します。
発光色は黄色で暗闇の中で断続的に点滅しながら飛翔したり、葉にとまっていたりしていました。
あまり、高くには飛ばず、地面から50cmあたりを飛んでいました。

風鈴

雌には羽がないので、地表近くにいるのが雌の可能性があります。飛んでいるのはほとんど雄と言われています。

ヤエヤマボタル鑑賞おすすめスポット

かなり、メジャーになったバンナ公園の「ホタル街道」。
こちらには多くの方が見に来られます。
昼間でも森林浴ができる素敵な場所です。
バンナ公園西口からスタート!
しばらく進むと右手側に西口駐車場の目印「自然観察広場」の碑の上にカンムリワシの像があるが見えてきます。

こちらを右折すると数メートル先の右側に第一駐車場があります。
そこに車を停めても十分行ける距離ですが、さらに進み右折すると橋(森と空の橋)があり、渡ると第二駐車場があります。
こちらが「ホタル街道」に一番近い駐車場になります。
歩いて道を進むと(一本道)ホタル街道の看板が左手に見えますので、そちらを左折すると、「ホタル街道」の始まりです♪

風鈴

日没前の少し明るい時から行くのがおすすめです。

ホタル街道の終着点は「ホタル滝展望台」です。
この周辺でもホタルを見ることができますが、展望台までいかなくても手前で十分ホタルをみることができます。
こちらの展望台は見晴らしが良いので昼間におすすめですよ!(^^)!

アマゾンユリ

途中でみつけた、甘い香りがするアマゾンユリ。

このように、足元は整備されていますが周囲はジャングルのようです。
階段も多くあります。暗闇の中で歩くのは足元が不安なので、できるだけ暗くなる前に歩きましょう。
昼間にゆっくり下見はいかがでしょうか。

ホタル街道でみられる植物

オキナワウラジロガシ(大きなどんぐりが実ります)
ヒカゲヘゴ
ギンランイヌビワ
アマゾンユリなど

このほか、アカショウビンの鳴き声が聞こえたり、ヤエヤマオオコウモリの姿も見られるかもしれません。
一番注意が必要なのはサキシマハブです。十分気を付けて楽しんでくださいね。

ホタルが群生している場所を確定するのは難しく、歩きながら探しました。
群生している場所もあれば、数匹のみの場所がありました。

風鈴

行ったときは、森側ではなく山側の方に多くいるように感じました。

小さな明るい光りを点滅させながら無数のホタルが舞う光景はとても素敵です。
しばし、座ってゆっくりと眺めていました。
先ほども述べたように、ヤエヤマボタルが発光するのは日没後30分程度です。
つかの間の美しさを大事にしてくださいね。

風鈴

カメラに詳しい人ならスマホでもホタルを撮ることができますが、一般的には難しいです。デジタル一眼レフがあれば撮りやすいでしょう。
自分の目に焼きつけてみるのが一番の贅沢かもしれません。

このほか、前勢岳でも無数のホタルを見ることができると言われています。
しかし、天文台への道ができ、車が通行するようになってから激減してしまいました。
さらに現在、前勢岳北部にゴルフ場付リゾート施設の計画が進んでいます。
施設ができれば、ホタルだけでなく、様々な動植物が激減することでしょう

風鈴

一度失われた動植物、環境は元に戻すことはできません。


観光で来られた場合、ホタル観賞に不安があればツアーも開催していますのでそれに参加しても良いかもしれませんね( ´∀` )

まとめ(注意点)

ホタルが見られない日
・風が強い日
・気温が低い日
・激しい雨が降っている日

ホタルをよく見られる条件
・蒸し暑くジメジメした日
・雨上がり
・風がない
・日没後30分間

ホタル観察時のマナーと注意事項

・懐中電灯、スマホのライトなどは厳禁です。
(ホタルは光が苦手です、スマホのディスプレイも極力見ないようにしましょう)
・カメラのAF測光などの補助光はOFFにする。
・ホタルの捕獲はしない!
・大声や物音をたてない(ホタルが逃げていきます)
・虫よけスプレーをできるだけ使わないようにしましょう。
・できるだけ肌の露出を避けた服を着て、靴を履きましょう。
・時間があれば、明るい時に下見をしておきましょう。
・草むらには雌のホタルやハブがいるかもしれません。手を入れたり、踏み込むことはNGです。

風鈴

ホタルの住んでいる場所にお邪魔するという感覚でマナーを守りましょう。
人の影響でどんどんホタルがいなくなってしまいます。
今の環境を大事にし、ホタルと人間の調和をとっていきたいですね。

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