オオギバショウの木からなる不思議な色の種

オオギバショウの別名はタビビトノキ、リョジンボクともいわれています。
旅人がこの木にたまった水を飲むということでタビビトのキと言われています。
なんだか素敵ですね。
でも、実際溜まった水の匂いを嗅いだらかなり臭かったです。
飲んだらお腹を壊すかもしれません。
石垣ではあちらこちらにオオギバショウが植えられています。
ちょっとした林道にはうっそうと所せましと生えてます。移住して20年近くになりますが、このオオバショウの真っ青な種を初めて近くで見ることができました。
でも、手に入れるまではとても大変でした。
オオギバショウってどんな植物?青い色は種?

きれいな青い色は種を包む仮種皮(種子の表面を覆っている付属物)の色です。
中の種は茶色で多量のでんぷんがあり、火を近づけると燃えるそうです。
種をゲットするのは大変!
オオギバショウは成長すると20mぐらあります。そしてその種をいただこうとすると、
まず、見つけるのが大変!見つけるつもりでみないと、気づかないかもしれません。

見つけてもかなり高い場所にあります。時々落ちているものもありますが、中が空っぽっだったりします。また、木の上にあっても、褐色で実が開いているものは、すでに空っぽでした。
見づらいですが↓

どうやらデンプン豊富な種は美味しいらしくネズミやゴキブリの好物のようです。
あの美しい色も小動物から目立つためで、餌となって色々な場所に子孫を残すのでしょうか。
まだ、実が裂けていない黄色の状態でなければあの青い種を見ることは難しそうです。
高い場所に一見バナナのような形で実がついています。
オオギバショウはバナナと同じバショウ科です。
でも実はバナナをカチコチにしたような堅さ。
そして、房?ごと切り落とすのは至難の業で、のこぎりなど道具が必要です。
なんとか房ごと手に入れたらそれをある程度小分けますが、それもあまりの堅さでハサミ程度では無理です。私は無理やり選定バサミで頑張りました。
かなり大変でした~
そしてバナナのようなタビビトキの実を洗って、乾かして放置。

すると数日後、茶褐色になり割れて中から美しい種が見えます(正確には仮種皮)
頑張ったので、いろいろな人に見てもらおうと飾っておいて半年ほどたったら、
次第に青い部分が消えていきました。乾いてしまったのか、原因が不明です。
黒い種のみになってしましました。
このタビビトノキの実を使ってクリスマスリースにする方もいます。
見たことがありますが、可愛らしいというより、大人の雰囲気の素敵なリースになります。
また、お店に置いておくだけでも素敵なインテリアになることは間違いなし!
ただ、自分で入手するのは大変ですので、ネット購入のほうが楽かもしれません。
販売されているものは綺麗に三方に割れていて、青い種もギッシリです。
先日、ゆらてぃく市場にいったら、なんと房のまま売っていました。

2,800円程度。
高いなぁと思いましたが、あの苦労を思うと仕方がないとは思います。
でもこれだけの量なら、安いのかもしれません。いつも売っているわけではないので。
もし、探している方だったら、かなりラッキーだと思います。