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沖縄の魔除け石敢當(いしがんとう)とヤナムン・マジムン

2022年2月1日

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静かなブームとなっている「石敢當(いしがんとう)」。
沖縄を感じさせますが、何のためにあるのでしょうか。
また石敢當とヤナムン・マジムンについての関係をご紹介します。

ヤナムン、マジムンとは?

沖縄では昔から、人々に災難をもたらす悪霊、悪鬼、厄神などをヤナムン、マジムンと言い恐れていました。
ヤナムンやマジムンが屋敷に入ると家は荒れ、人の健康を害することがあります。

ヤナムンはヤナ=嫌な・悪い、という意味。
ムンは物。そして何か呪力をもっているという意味です。
悪い呪力を持つ物といったところでしょうか。

マジムンは蠱物(まじもの)からきています。 蠱 はまじない、呪いの意味を持ちます。
一般的にマジムンは妖怪類の総称です。

風鈴

はっきりとした区別はなさそうですね!

マジムンで有名なのはキジムナー。
ガジュマルやアコウなどの古い木に宿る精霊です。
友達になることもありますが、怒らせれば、命を奪われることもあり恐れられています。

キジムナー

ヤナムン、マジムンがいるところは、キジムナーのように木であったり、崩れかけた墓所や御嶽、井戸、廃墟にもいます。
人気のいないさびれた場所が大好きです。
むやみにお墓に入ったり、森の中に一人で近づかないようにしましょう。

また、夜中に墓場の近くで口笛を吹くと近くにいるマジムンを呼び寄せるのでNGです!

風鈴

井戸や御嶽でいたずらするとヤナムンたちに呪われますよ!


夜道を一人で歩くのも良くないとされています。
夜道でマジムンに遭遇した話はたくさんあるので気を付けてくださいね。

風鈴

もし、一人で夜道を歩くときは塩を持って歩くかサンを握って歩きましょう。

ヤナムン、マジムンから家と家族を守る石敢當

ヤナムン、マジムンは直進しかできず、突き当りに集まったり、屋敷に入り込んだりします。

このようにT字路(キリンチヤシチ)に家がある場合や

Y字路(ハサングチ)に家がある場合は要注意です。

このため、悪霊がたまる場所に「石敢當」を置いてヤナカジゲージ(悪風返し)をする必要があります。

風鈴

変形した十字路や、曲がり角になっていて突き当りに見える家もヤナムン、マジムンがたまります。

石敢當を置くと直進していったヤナムン・マジムンは石敢當に当たり、砕け散ります!

石敢當は石を使うべき?

沖縄では昔から自然の石を魔除けとする風習がありました。
また、「石敢當」という言葉は古代中国の勇士の名前であるという説話が沖縄に持ち込まれ、勇士名の「石敢當」を刻むだけで魔除けになると考えられました。

沖縄の石の呪力を魔除けとする風習と中国の勇士名の「石敢當」が合わさり、沖縄の文化に浸透していきました。

しかし、徐々に石の呪力よりも「石敢當」の人名説の方が一般には受け入れやすかったのか今日の沖縄では様々な素材の石敢當が作られています。

風鈴

ブロックに書いてあるだけでも、プラスチック製でも魔除けになると言われています。

ホームセンターで買ってきたであろう石敢當でも大丈夫!
沖縄では表札式の石敢當は手軽にホームセンターなどで手に入れることができます。

お土産になる?石敢當

石敢當は上記に記載したとおり、家や人を守るために置くものですが、今は多くの石敢當という文字が入ったお土産グッズが販売されています。
魔除けの効力としては分かりませんが沖縄のお土産としては面白いですね。
おすすめな、楽しいお土産グッズをご紹介!!

置物は邪魔!という方にマグネット!会社のデスクに貼って苦手な人を寄せ付けないように(*^^*)

コロンとした卵型の石敢當×シーサー!魔除けも倍増?可愛らしくて玄関に置くのもいいですね!

様々なお土産グッズになるほど、沖縄のイメージになっている石敢當です。

沖縄は自然崇拝で自然そのものが神様であったり、マジムンだったりします。
この豊かな大自然に対して畏敬の念を忘れずに共存していく必要があります。

風鈴

神様がいらっしゃる場所では、そこにある石や砂、葉っぱなど全て持ち帰らないようにしましょうね!

おわりに

こちらの石敢當については2022年に人気番組「ブラタモリ」で、石垣島の街並みを歩きながら説明がありました。
またその後フルスト原遺跡へ足をのばして、地質的な考察を行っていました。
タモリさんの考察力には毎回驚きを覚えます!

興味がある方は U-NEXTで視聴することができますよ

フルスト原遺跡についてはこちら

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