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石垣島の文化遺産 フルスト原遺跡と歴史

2022年2月11日

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1978年に国指定史跡に指定されたフルスト原遺跡とはどのような遺跡だったのでしょうか?現地を見て、文献を読み考察しました。歴史好きな方はこの時代に思いを馳せ、足を運んで頂きたいと思います。
また、このフルスト原遺跡は人気番組「ブラタモリ」でも紹介されました。

フルスト原遺跡への行き方 北口ルートがおすすめ!

Googleマップで行くと、北口ルートと南口ルートが表示されますが、南口ルートで進むとフルスト原遺跡の崖下の駐車場に案内されます。(国道309号線沿いから入ります)。
そこは綺麗な駐車場とトイレが完備されているものの、見ることができるのは戦時中、格納庫として使用されていた壕のみです。

730 COURT から フルスト原遺跡への行き方(南口ルート
興味がある方は見ていただいてからUターンしてください。

フルスト原遺跡
フルスト原遺跡の海軍壕
海軍壕
風鈴

中は30mほどの奥行があり、暗いため入ることを断念しました。ここにも戦争の爪痕がありました。


この場所からフルスト原遺跡の石塁までは、徒歩は困難であるため現在整備されている北口ルートで行きましょう。

730 COURT から フルスト原遺跡の行き方

北口は下記の案内表示に沿ってジャングルの道をすすめば急に明るくひらけた遺跡ワールドに着きます!

ジャングルのタイムトンネルを抜けると・・・。

フルスト原遺跡
風鈴

いきなりタイムスリップした感覚になります♪

車は空いているところにどうぞ!
メジャーな観光地ではありませんので、貸し切り状態の時もありますよ!

フルスト原遺跡とは

このフルスト原遺跡は13~15世紀頃の集落を中心とした遺跡です。
標高25mのサンゴ礁段丘のヘリに形成されており遺跡内には屋敷跡とみられる石塁(せきるい)や御嶽跡、古墓などからなっています。

古墓は遺跡の指定範囲内に、岩陰墓や方形石積墓が点在して確認されています。

  1. 13世紀~15世紀  
     集落として利用
  2. 18世紀~19世紀
     一部を墓地、或いは拝所として利用
  3. 20世紀前半
     沖縄戦に関連した付属施設として利用
風鈴

年月とともに、集落が色々な形で利用されてきました。

琉球石灰岩の石塁

遺跡には15基の石塁が確認されており、そのうち7基が復元されています。
戦時中には空港の爆弾痕を埋めるのに石塁の石を使用されていた、畑に利用されたりする中で形を変えてきましたが、発掘調査により石塁の基礎の部分が確認されています。

また、崖下の岩陰にある墓や石積みの墓も確認されています。

オヤケアカハチとの関連性

15世紀後半、英雄とされているオヤケアカハチがここを居城としていたという説がありましたが、発掘調査でオヤケアカハチ登場以前の100年前から村があったことがわかりました。
また現時点ではオヤケアカハチと関係するものは見つかっていません。

風鈴

オヤケアカハチの乱の頃に集落としての利用はなくり終焉を迎えています。
集落はアカハチが活動する前から存在はしていました。
はたしてアカハチはこの集落と何か接点があったのでしょうか。
居城としていなくても訪れたことはあったかもしれませんね。
歴史のロマンを感じます。

フルスト原遺跡

この石塁は、風よけ又は防御のために作られたと言われています。
この石塁の内側に屋敷があったと推測されます。

私の身長は155cmなのでとても高い石塁であることがわかります。
(3m前後)


発掘調査では石塁の中央部で柱穴群が検出されています。
建物があったと思われますが、土間式の建物ではなく高床を想定しています。

この時代の建物については発掘事例が少ないため、捉えにくいという難点を抱えています。

フルスト原遺跡

遺跡は遠い昔の歴史を感じさせると同時に少し寂しい雰囲気を漂わせていました。
また、大きなガジュマルの木があり、キジムナーもいるようなそんな場所でした。

ガジュマルの木

こちらが石塁の中に堂々と鎮座していたガジュマルの木。
友人はこの木から何かを感じ取っていました。
何十年、何百年と生きていた木は色んなものを見てきたのでしょう。

フルスト原遺跡の出土品

出土遺物の生活用品としては土器(中森式土器)、中国産陶磁器、沖縄産陶器などです。他に、シャコガイ、ホラガイ製品、石器なども出土されています。
装飾品としては勾玉、管玉、銅鏡を加工したものなどが発掘されました。

食料はイノシシ、牛、魚、シャコガイ、チョウセンサザエ、イネ、小麦、アワ、アズキなどが確認されています。

風鈴

食べ物から、お米を作っていたことがわかりますね!同時に牛を飼っていたり、魚やイノシシを捕っていたと思われます。

注意点

日陰がありませんので特に夏は熱中症対策を忘れないようにしてください。


・トイレは崖下の駐車場にしかありません。


・天然記念物であるカンムリワシやセマルハコガメ、オオヤドカリなどに遭遇することがあります。見つけてもそっとしておいてくださいね。


・ハゼノキなど触るとかぶれてかゆくなる木があるので注意!


・遺跡の奥に道が続いていますが、そのまま進むと狭く住宅街に入ります。Uターンして元の道から帰りましょう。

カンムリワシ
セマルハコガメ
風鈴

亜熱熱帯ならではの木々や動植物を見つけながら、自然散策を楽しんでくださいね。またフルスト原遺跡の近くにオヤケアカハチの像があります。こちらもセットで見てはいかがですか?
オヤケアカハチの碑(Googleマップ

ブラタモリでフルスト原遺跡を紹介

人気テレビ番組「ブラタモリ」でフルスト原遺跡が紹介され、地質的なことを主に説明していました。

サンゴとの関わりなど、とても興味深い内容でした。

風鈴

今の石垣島の発展はサンゴ礁の恩恵を受けています

もし、興味がある方はU‐NEXTで視聴することができますよ。
タモリさんの地質的な考察は素晴らしいですよね!

ブラタモリではこのフルスト原遺跡の他、石敢當(いしがんとう)についても説明がありました。

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